【授業紹介】下肢装具実習

前期の装具実習の山場です!学生むちゃくちゃ緊張しながら頑張ってます!

義肢装具士科4年制2年 【下肢装具実習】では、昨年より実際の片麻痺者の方へ複数名モデルとしてご協力いただき、臨床場面を想定した実習を取り入れています。
学生たちは1年次に解剖学・運動学などの基礎医学や障害評価学を勉強しています。2年次には疾患や症状を想定した装具実習で製作理論や製作技術を学びます。下肢装具実習の講義では、正常歩行と片麻痺者の歩行の違いはもちろん、症状に対する装具の果たす役割と効果を勉強してきました。
下肢装具の集大成ともいえるこの実習です。実習直前は緊張から、なんだか「そわそわ」落ち着かない様子も見受けられましたが、初めて片麻痺者の方とお会いし「観て」「聞いて」「触って」「考えて」必死で『評価・考察』し、実習を行いました。同時に『接遇』に関しても、多くの気付きや学びがあったようです。

今回の実習では、①片麻痺者の身体評価および問診②裸足歩行評価③下肢装具の提案④採型⑤本人用短下肢装具による歩行評価⑥最新の、油圧式足継手付き短下肢装具による歩行評価までを行ないます。
今回は上記の①~④の内容を学生たちが実習を終えました。

【学生自身の初めての片麻痺実習の感想を、みなさんにご紹介いたします。】
●コミュニケーション
・実際の片麻痺者の方と初めて接したので、何から聞いたらいいのか緊張して上手くコミュニケーションが取れなかった。
・介助の仕方や、どのタイミングで声掛けしたらよいか迷ってしまった。
・教員の先生や、見学に来た先輩学生の対応などから「そうかっ!」と気付くことが多かった。
・普段の生活状況や実際に使用している下肢装具について聞くことが出来、ADLなどイメージ出来た。
・実際の患者さんに対する接し方(立ち位置、目線、言葉遣い)がわかった。
・リスク管理の重要性が身にしみてわかった。(患者さんに接する際の声掛け、道具の置き場所、椅子や平行棒の置く位置など)

   1dsc01348


●評価
・授業で学んだ半側空間無視など、特徴ある症状について本人からその状況を聞いたり目の前で確認でき、それがいかに不自由な部分があるということがわかった。
・身体評価では代償動作が出現し正確に測定することが難しかった。
・想像していたより、発症により身体の状況、筋力や関節の動きが変化するのだと感じた。
・目線が「下肢」の一ヵ所に集中してしまい、身体全体の状況が十分に把握できなかった。
・むちゃくちゃ緊張したけど、モデルさんも一生懸命歩いてくださったのでわずかでも見逃すことの無い様に必死だった。

   dsc01324


●採型
・ いろいろ失敗もあったが、次回の歩行評価実習につながることが分かった。
・これまで勉強してきた事を具体的に整理し、患者さんと向き合うことの大切さを強く感じた。
・授業で学んだ内容と実際とが繋がり、自信になった。
・普段の授業では学生同士でテキパキ行なっている作業手順が、臨床の環境を設定し実際の片麻痺者の方を目の前にすると時間がかかってしまい上手く出来ないこともあり、どうすればいいか迷ってしまう場面もあった。
・私たちの一連の評価・作業時には、どうすれば患者さんの負担が軽減できるか考えなければいけないと改めて感じた。
・ひとことに同じ片麻痺者といっても、症状はそれぞれ千差万別であり、それをしっかり評価し装具に反映することが私たちの仕事なんだと実感した。
・装具の効果に改めて驚いた。
・歩行評価が一瞬の出来事のように感じた
・授業で学んだことが実践できてより理解が深まった。
・直接触れ合うことで初めて分かることも多いと感じた。
・利用者のニーズをしっかりと取り入れられる義肢装具士になりたい。

    1dsc01328

学生たちには、半日の実習ではありましたがあっと言う間の出来事で、多くの気付きや失敗もあったと思います。
しかし、授業で学んだ内容と実際とが繋がり、自信になったことでしょう。今日の経験は一生記憶に残り、必ずこれからの実習に繋がっていきます!

次回はプログラム⑤本人用短下肢装具による歩行評価⑥最新の油圧式足継手付き短下肢装具による歩行評価までを行ないます。
学生たちが、緊張感に包まれ、多少困惑!?しながら、どのように評価し、どのように考察していくのか。次回の実習が今から楽しみです。

※画像をクリックすると大きく表示されます。